9月13日から後期授業が始まってしまいました(^^ゞ。7月末まで試験があったり、
最終のレポート提出が8月20日締切だったりしたので、夏休みでほっとした、という
感じはありません。しかも、たまっていた仕事をこなしていたら、学校に行っている
頃と大差ない時間まで会社で残業することになり、ちっとも骨休みできないまま後期
授業に突入しました。
短い夏休みだったこともあり、予定していた読書も何もできませんでした。しかも、
このところMOT関連の書籍が立て続けに出たこともあり、未だに読めずにいる
本がたくさんあります。ご参考のため、一応ご紹介を。
「最新 技術評価法」「テクノビジネスストラテジー」「MOTアドバンスト技術戦略」
「日本再生モノつくり企業イノベーション」…
これ以外にも買ってあって読んでない本が数冊あります。どうやっても読めない
ですね。
それから、片岡さんと一緒に「知的財産とMOT」というお題で日本知財学会の分科
会の勉強会で発表をしてきました。この準備も結構大変でした。その前に、ビジネス
IPR戦略の合宿でも同じ題で簡単な発表もしましたし、8月は学校のレポート作成
と勉強会の資料作りで忙殺された感じがありました。
ん、前期の成績ですか?まあ、片岡さん以上に「集中と選択」を当初から実行して
いて、8コマしか授業を取っていなかったこともあり、全て単位を取れました(^^)。
後期授業は、ちょっと多く取って10コマにする予定です。同期の中にはものすごい
コマ数を履修していた人もいて、そういった人は後期はあまり履修しないようです。
私は、2年間かけてまんべんなく単位を取る予定でいますので、来年になっても
そこそこ授業で忙しいままでいそうです。
さて、後期はどんなことがありますか…
長かった早稲田MOTの夏休み(※)もそろそろ終わり。夏休みの終わりにちょっとおセンチな気分になるのは、小学生の頃と変わらない。
春学期中なかなか読めなかった本を夏休みの間に読んでおこうと計画していたが、その計画は半分も達成されていない(これも小学生の夏休みと変わらない)。相変わらず机に上には何冊もの本が積読(つんどく)状態のままだ。
その状態に追い討ちをかけるように、新たに一冊の本が宅配便で届いた。世界的なベストセラー「イノベーションのジレンマ」で有名なクリステンセン氏の新刊「The Innovator’s Solution」である。うーん、これを秋学期が始まる前に読破するのは、難しそうだ。
小学生の頃の夏休みと異なるのは、夏休み中に春学期の成績表を受け取ることだ。殆どの科目は(なんとか)単位取得したものの、一科目だけ落としてしまった。これは、授業で学んだ「選択と集中」を現実の科目履修において実行した結果であるが、秋学期ではこのようなことがないようにしたい。
さて、間近に迫った秋学期の授業はどんなだろうか? 楽しみであり、不安でもある。
※早稲田大学ビジネススクールは、4セメスター制である。私は、春学期の後、夏学期の授業を履修しなかったため(正確には、履修届けは出したものの、仕事の関係で受講できなかったため)、結果的に長い夏休みとなった。ちなみに、夏学期は第一期~第三期に分かれており、各期の授業はウィークディ日中に4日間程度の集中講義形式で行われる。
一昨日の土曜日(8/30)に、徒然日記の共著者である片岡さんと、「知的財産とMOT」と
いうお題で研究会で発表をしました。
まあ、大学のMOTコースで学んでいる弁理士は、私が知っている限り4人しかおらず、その
うちの2人が出てきたわけですから、「何か面白い話でもあるかな?」と思っていただいたの
か、大勢の方(60名強だと思います)に参加していただきました。ただ、片岡さんの発表は
たいそう立派でしたが、私は勉強途中ゆえ「そのうちきちんと考えます~」という議論でお茶を
濁してしまったかな、とちょっと反省気味です。
片岡さんが書いているとおり、MOTコースの授業の中に知的財産に関する話題は頻繁に
出現します。まあ、技術経営という名前が嘘偽りでない限り、技術と知財とは切っても切れな
い関係にありますから、当たり前といえば当たり前です。しかし、知財とMOTという題名で
真正面から議論する授業は、少なくとも私の大学院にはありませんし、あまり聞いたことも
ありません(「知的財産権」という授業はありますよ)。
書籍も、せいぜい「知的財産制度とイノベーション」という専門的な書籍くらいで、
学問的にもまだまだ研究の端緒についた、という状態のように思います。しかし、MOTで
学ぶ様々な理論を知的財産のマネジメント等に応用するだけで、新しい知見がどんどん
開けてゆくことが、前期の授業だけでもどんどんわかってきました。たかだか数ヶ月の
勉強ですから、完成度としたら10%にも満たない状態でしたが、とりあえず「こんなことが
わかりそうですよ」という、議論のきっかけになるような話を研究会でしました。
研究会自体はMOTそのものの議論を深堀することになり(それはそれで面白かったです)
知財とMOTを大上段から議論する部分はちょっと少なくなってしまいましたが、自分自身
の宿題(できたら修論)としてまだまだ考えを進めるつもりでいますので、いずれかの時に
(研究会とは限りません)若干でも深化した形でお話しできれば、と思っています。