速報!! Festo最高裁判決でる


 5月28日、米国最高裁は、上告されていたFesto事件について判断を下した。

■判旨

 最高裁は、CAFCの採用したComplete Barを否定した。特許権者が補正した場合、その補正に関わる均等物(均等論を主張すること)を放棄したという推定が働くとした。しかし、特許権者はそうでないことを示すことで反論可能とし、Flexibleに対応するとした。

 本件では、112条に基づく補正に対し、Petitionerがその推定を覆すことができるかの問題は解決されていなとし、CAFCの判断を棄却するとともに、本件をCAFCに差し戻した。

 判例は以下のサイトからとることができます。

 http://www.aipla.org/



今泉 俊克(いまいずみ としかつ)
 米国特許弁護士。1962年、東京都出身。1985年中央大学理工学部電気工学科卒業後、1985年-1995年(株)リコー法務本部勤務。1995年-1998年駐在員としてRicoh Corporationに勤務。(ワシントンDC駐在) 1997年米国Patent Agent Exam合格(Limited Recognition)。2001年 Franklin Pierce Law Center卒業(Juris Doctor取得)。現在、Rader, Fishman & Grauer PLLC (ワシントンDC)で、主に特許出願手続き、意匠出願手続き、特定分野の判例の調査、法案の調査、判例に基づく米国出願用英文明細書の作成を行っている。2003年2月ワシントンDCの司法試験に合格。趣味:カニ釣り、下手なゴルフti@raderfishman.com